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ハッピーセット×ポケモンカード騒動から見る、なぜポケカがここまで異常な人気を博しているのか?

店舗で大混乱、転売価格は2,000円超え——ハッピーセットが起こした社会現象

2025年8月9日、マクドナルドの店舗に普段見ないほどの長蛇の列ができた。
朝5時15分に注文して7時20分に受け取り、オープン5分後のモバイルオーダーですら50分待ち……。
これらの混雑の原因は、たった540円のハッピーセットに付属する「ポケモンカード2枚」だった。

初日から「7時過ぎにポケカ売り切れ」「モニター映らないレベルで注文来てる」という報告が相次ぎ、マクドナルドが事前に発表した「メルカリとの転売対策」も空しく、フリマサイトには配布前からポケカが約2,000円で出品される事態となった。

Nasya

私は仕事で朝の6時30分に家を出たのですが、
近くのマックが朝のモーニングが始まる前から賑わっており、
いったい何事なのかと驚き調べてみました。
一体なぜ、ここまでポケモンカードが熱狂的な人気を集めているのか?
ここを中心に深掘りしていきます。

ポケカブームの背景にある3つの要因

1. コロナ禍が生み出した「トレカ投資」という新たな投資先

ポケモンカードの現在の人気は、2020年から始まった「第2次ブーム」の延長線上にある。コロナ禍により外出制限が続く中、人々は新たな投資先としてトレーディングカードに注目しました。

特に2020年時点で約1,200億円だったトレカ市場は、毎年約145.6%という驚異的な成長率を記録し、投資商品としての地位を確立したのだ。

従来の金融商品と異なり、ポケカ投資は「少額から始められる」「金融知識が不要」「昔のカードにも価値がある」という特徴があり、投資初心者でも参入しやすい環境が整っていた。実際にトレカ投資を行う人の12.5%が総利益100万円以上に到達しており、一攫千金の可能性を秘めた投資先として認識されている。

Nasya

思い返してみると、確かにコロナの影響から人々の時間は増えましたけど、給料が減り、転売するひとや副業を始める人も増えた頃でしたよね。

2. 希少性とコレクション文化が生み出す異常な価格上昇

ポケモンカードの価格形成には、希少性が大きく関わっています。
特に「ポケモンイラストレーター」などの特殊カードは、過去に1枚7億円で取引されるなど、アート作品並みの価値を持つようになった。

コレクターの間では、PSA鑑定(PSAとは、アメリカ合衆国を拠点とするトレーディングカードの認証および格付けを行う鑑定会社)による「10」評価が付いたカードがプレミアム価格で取引され、高額ポケモンカードを所有した経験がある人の59%が「コレクション目的」、33%が「投資・資産目的」で購入していることが調査で明らかになっている。

Nasya

ポケモンは海外でも昔からかなりの人気がある媒体です。
ポケモンカードには価値があり、コレクターがいるほどとなると、
それは紙切れとは程遠い、経済を大きく動かす価値のある商品といえます。

3. 海外需要の急拡大と文化的価値の再発見

ポケモンカードの人気は国内にとどまらず、海外市場でも爆発的な成長を見せています。2018年から再ブームを起こしているポケモンカードは、eBay((イーベイ)とは、1995年にアメリカで設立された、世界最大級のオンラインマーケットプレイスです。オークション形式を特徴としていますが、定額販売も行われています。)での取引個数で1位を獲得するなど、越境ECでも大きな成功を収めています。

特に日本版のポケカは海外で高額取引されるケースが多く、円安も相まって輸出需要が高まっています。

Nasya

ポケモンという世界的媒体の安定感と、日本発のオリジナル商品という付加価値が、グローバル市場で高く評価されたと感じますね。

ハッピーセット騒動が映し出す現代社会の縮図

今回のハッピーセット騒動は、単なる限定商品の人気を超えた社会現象として捉える必要がありました。
マクドナルドが1人5セットまでの購入制限を設けたものの、「販売開始前からメルカリに出品されまくってます」「マックのポケカ昨日からメルカリで出品されてる」といったコメントが示すように、転売対策の実効性には疑問が残るかたちに。

この背景には、「限定」「希少」というキーワードに過剰反応する現代の消費者心理がある。SNSでの収集アピール文化の広がりも相まって、実用性よりも「持っていること」自体に価値を見出す風潮が強まっています。

また、540円のハッピーセットが2,000円で転売される現象は、現代の格差社会を反映した側面もあります。

Nasya

この内容から考えられるのは、手軽に始められる「副業」として転売に手を出す人々と、価格を問わず欲しいものを手に入れたいコレクターの需給が一致してしまった結果といえます。

ポケカブームの今後と社会への影響

世界のトレーディングカードゲーム市場は2028年に約6,800億円まで拡大する予測もあり、ポケカブームはまだまだ続くとみられます。
しかし、この人気が社会に与える影響を慎重に見極める必要がありますね。

一方で、ポケモンカードゲーム自体の健全な発展も重要だと感じます。
投機的な側面ばかりが注目される中で、本来のゲームとしての楽しさや、子どもたちがカードゲームを通じて戦略的思考を育む教育的価値を忘れてはならない私は思います

まとめ:熱狂の先に見えるもの

ハッピーセット×ポケモンカード騒動は、現代日本社会の様々な側面を映し出していると感じます。
コロナ禍による投資意識の変化、SNS文化による収集欲の可視化、グローバル化による価値観の多様化
これらが複合的に作用して、一枚のカードに異常なまでの価値が付与される現象が生まれています。

マクドナルドとメルカリが連携した転売対策も、根本的な解決には至ってはいません。

Nasya

真の解決策は、単純な規制強化ではなく、健全なコレクション文化を大事にし、投機的な動機を排除した適正な価格形成の構築にあると私は思います。

ポケモンカードブームは、現代社会における「価値」とは何かを改めて問いかける現象として、今後も注目していく必要がありますね。

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